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イベントレポート
音楽・文化
【目的】
・市内在学の学生を対象に、“天使の歌声”と称されるウィーン少年合唱団との共演を企画し、一層の文化振興を推進する契機とする。
・地域の文化芸術レベルの向上を図るとともに、同世代でありながらプロとして世界で活躍する合唱団との共演を通して、多様な文化的価値観に対する理解を深めることを目的とする。
【取り組み内容】
・5月12日に行われた「ウィーン少年合唱団2019」で、聖セシリア中学校・高等学校の合唱部が登壇しました。来日毎に日本の学生や合唱団との共演の機会を設けているウィーン少年合唱団ですが、女声合唱団との共演は少ないそうです。少年合唱団との事前合同練習はなく、本番前のわずかな時間を使って一発勝負のリハーサルでした。この日のために結成されたオジリナル編成で、年末から練習を重ねてきた合唱部員の生徒さんは、少々緊張気味でしたがすばらしい歌声を披露してくれました。指揮をとったカペルマイスターからは「すばらしい!」と絶賛の声をいただきました。
・共演曲は文科省唱歌である『Fulusato(ふるさと)』です。当日来場する全てのお客様に届くようにと、ウィーン少年合唱団からリクエストをいただきました。さらに、常任指揮者(カペルマイスター)からリハーサル時に出された提案により、急遽共演校の顧問の先生が本番で指揮を振ることになりました。
【成果】
・今回の来日は日本とオーストリアの友好150周年を記念したものであることから、J.シュトラウスⅡ『美しく青きドナウ』やブラームス『喜ばしき天の女王』といったウィーンに縁のある作曲家の楽曲や、滝廉太郎『荒城の月』や岡野貞一『ふるさと』といった日本人の誰もが知る楽曲など、それぞれの国にとって馴染み深い楽曲が披露されました。アンコールでは、聖セシリア合唱部が登壇し、共に『Fulusato(ふるさと)』を合唱しました。
・本公演では合唱という文化芸術を通して、世界で活躍する少年たちと市内学生による女声合唱団との交流が実現しました。共に舞台に立ったことにより得られた達成感と唯一無二の経験は、学生たちにとって今後の活躍の一助になると思います。