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イベントレポート

鈴木ユキオ×公募による青少年ダンサー『星の約束』

音楽・文化

こども

【目的】

芸術文化ホールとダンスのプロ・一般市民が協力し、大和発のコンテンポラリーダンス作品に取り組む。本公演を契機に、文化創造の場としてホールを身近に感じてもらうと共に、技術ではなく表現としてのダンスを学ぶ機会を設けることにより、次世代に向けた文化芸術の普及・継承に繋げる。

【取り組み内容】

・6月のワークショップオーディションを経て、7月から演出でダンサー・振付家の鈴木ユキオ氏、演出助手でダンサーの安次嶺菜緒氏、赤木はるか氏、山田暁氏らダンスのプロを迎えて、稽古が始まりました。

・出演者は中学生から高校生の男女7名です。ダンスをはじめ舞台表現活動の経験のある子どもたちが集いましたが、コンテンポラリーダンスの経験者は1名でした。約2ヶ月間の稽古では、踊ることに囚われず、表現に重きを置いたコンテンポラリーダンスを知ることから始まり、流れてくる音に合わせて即興で自分で考えて振付をしたり、限られた時間の中で創作に取り組みました。

・当初、7人のダンサーは、言葉や音から得られたインスピレーションを身体表現につなげる、という行為に戸惑いを見せていました。そんな中でも、年齢や性別の垣根を超えてお互いにコミュニケーションを取り合いながら、演出・振付家の指導のもと、創作に励んでいました。

・本番は、休憩無しの60分間を7名のダンサーだけで踊りきりました。朝早くから実際の衣裳を着てストレッチをしたり、他のダンサーと振付の確認をしたりと、真剣に取り組んでいました。各ダンサーの振付を合図として、場面を転換する箇所もあり、それぞれ責任が伴う内容になっていましたが、みんなで協力しながら年長者が年少者をサポートするなど、チームワークができあがっていました。

【成果】

・学業との両立に加えて約2ヶ月という短期間の稽古でしたが、限られた時間だからこそ集中して取り組み、少人数ということもあり、密な関係をつくることができました。

・出演者を青少年とすることにより、10代の自由な発想を主軸とした創作ができたこと、プロのダンサーが振付・演出を行うことにより、学校の授業や部活動ではなしえない、完成度の高い作品を創り上げることができました。 ・観客の方からは「一般市民とは思えないクオリティだった」「自分の友人の違う一面を見た」など、喜びと驚きの声が多数ありました。また、出演者からは「今まで経験したことのないダンスに触れることができた」「自分で考えて踊ることは初めてで難しかった」「違うジャンルのダンス経験者と知り合うことが出来て嬉しかった」との声をいただきました。

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